2022/05/09教養・リベラルアーツ
4月26日、2年次生が哲学探究ⅠのZoom(対話)学習に取り組みました。
ワオ高校の独自科目である教養探究の中でも、関心を持っていただける方が多い「哲学」。
今回は、「価値観」「懐疑」と、2つある哲学探究のコースのうち、「懐疑」の学習の様子をお伝えします。
正解の存在しない社会を生きていくために必要な「考える力」と直結するイメージの哲学。更に「常識を疑う」ところからスタートするという「懐疑」は、非常に興味深いですね。
学習テーマは「性別の二面性:社会によってつくられる性別イメージ」。
4月の学習スタートから2週間学んできた「色」にまつわる性別イメージや「男らしさ」「女らしさ」について振り返った後、グループワークに取り組みました。
性別には生物学的なものと社会的なもの(ジェンダー)がありますが・・・
「欧米では、2015年頃から玩具販売店での男の子用・女の子用という分け方を廃止しつつある。それはなぜ?」
グループワーク後のクラスシェアでは
「まずは子供の意識を変えれば、大人も変わってくる」
「マーケットを拡げられる」
「意識の高さをアピールできる」
「ごっこ遊びなどの男女分けが無くなれば、仕事や役割の選択肢が拡がる」
などの意見が出ていました。
続いて、国会議員や会社役員の男女割合についての世界と日本の状況や、1999年に日本で成立した「男女共同参画社会基本法」について確認した後、最後に取り組むのは、
「ジェンダー(社会的性別)は男女の機会均等を妨げることがあるという。なぜ?どうすればいい?」
という課題でグループワークとクラスシェア。
「1度強制的に全てを男女50%ずつにするとか」
「歴史の積み重ねがあるから、パッと見た感じ(ジェンダーは)合理的」
「技術が進歩すると、身体能力の差は無くなる」
「同性婚を認めるとかも大事だと思う」
色々な意見が出ましたが、これは正解のない(良し悪しの価値判断ができない)問い。
生徒たちは、ジェンダーの存在を再確認し、それがもたらす偏見をなくすことについて、改めて考えを深めたようでした。
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2022/05/09教養・リベラルアーツ
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