2022/10/28教養・リベラルアーツ
ワオ高生のうち、2年次生を対象に新しく始まった、教養探究「自然科学Ⅱ」の授業。
1年次で履修した自然科学Ⅰの授業とはまた違うテーマとなっています。
今回ご紹介するのは“化学物質”の対話学習です。
まずは、アイスブレイクとして“化学式で表せるものは食べ物ではないのか?”というクイズに取り組んだワオ高生たち。
「え…わからん…」「化学式で表せるからって食品じゃないとか、そんなことある?」と、“化学式”という言葉に混乱していました。
最終的には、「化学式で表せるものって、食品でも薬でも他の物でも色々あるし、化学式=食品じゃないって式は成り立たないのでは!」という意見でまとまりました。
なんとなくテーマについて理解し始めたところで、今回の本題クエストに突入。
今回のクエストは“毒と薬の違いは一体なに?”です。
「何だこれ…」「難しくない?」と言いつつも、薬と毒の定義から2つの違いを考えてみたり、そもそも薬と毒ってどんな種類があるの?と検索するところから始めてみたり。
様々な視点からディスカッションをしていました。
あるグループの会話「人体にとって良い効果が現れるものが“薬”で、悪い効果が現れるものが“毒”じゃないかな」
「まず薬って何?「これは薬です!」ってどこかの機関が決めたもの?」
「効果とかリスクとかを研究してるものが薬っぽくない?」
「でも薬も使いすぎると悪い効果が出る可能性があるよね…」
グループで出た意見は受講生全体で共有し、さらに考えを深めていきます。
今回のディスカッションでは、最終的に先生も加わり「薬と毒の違いは“量”である」という意見にまとまりました。
確かに、人体によい効果を及ぼす医薬品を大量に服薬すると有害作用が現れたり、有毒成分があると言われている果実の種子が漢方として使われていたりしますよね…。
どの物質も、その性質を知ったうえで上手な付き合い方を考える必要があるのではないでしょうか。
みなさんは、薬と毒は何が違うと思いますか?ぜひ一度考えてみてくださいね。
2022/10/28教養・リベラルアーツ
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